1982年に結成されたASIAは、1982-1990までのJohn Wetton時代と、1992から現在に至るJohn Payne時代とに分けられる。現在のASIAは、唯一のオリジナルメンバーであるGeoff Downesのプロジェクトといった趣があり、プログレというよりもAOR的なサウンドが追求されている。
John Wetton時代のASIAは、ソングライターでもある彼の影響が強く、そのためか彼自身を含むメンバーチェンジが多かった。1983年12月7日に武道館から全米に生中継されたMTVスペシャルライブ「ASIA in ASIA」では、Johnの代わりにEL&PのGreg Lakeが代役を勤めた。ギタリストもSteve Howeをはじめ、Mandy Mayer(ASTRA)、Pat Thrall(ASIA LIVE:09-XI-90 MOCKBA)など、アルバムやライブによってさまざまなメンバーが参加している。
ASIAのアルバムはオリジナルアルバムのほかに、かなり多くのベスト盤がある。そのベスト盤も、John Wetton時代の曲のみを集めたものと、John Payne時代の作品も網羅されたものがあり、いかにWetton時代とPayne時代の音楽性が異なるかが象徴されている。数多く発表されているライブアルバムもまたしかりである。
John Wetton時代の作品をまとめたベスト盤が、以下に紹介する2枚。「Anthologia」はすべてのアルバム収録曲とシングルB面曲が収められた2枚組。「The Very Best of ASIA: Heat of the Moment (1982-1990)」はアルバム代表曲とシングルB面曲を収録した1枚もの。どちらもJohn Wetton時代のASIAサウンドが堪能できるものとしておすすめできる。
ASIAは現在も活動中であり、1991年の「AURA」に続くオリジナルアルバム「SIRENT NATION:...」が2004年8月にリリースされた。オリジナルアルバムとしては、初めて“Aで始まり、Aで終わる”タイトルではないものとなっている。